【ガンダム】ミハル・ラトキエの弟妹はその後どうなったのか

ミハルの弟妹のその後 カイ・シデン
こんにちは、レビルです。
前回、カイ・シデンのお話を書き終わった後、ミハル・ラトキエの弟妹がその後どうなったのか気になったので調べてみました。
今回もお付き合い頂けたら幸いです。
ミハル・ラトキエの弟ジル・ラトキエ、妹ミリー・ラトキエ。
二人のその後はガンダム原作者の1人「安彦良和」さんの漫画、
「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の24巻、外伝「アルテイシア 0083」(2015年2月26日発売)
に触れられていました。
ガンダム原作者の一人である安彦良和さんの漫画での後日談なので、正史としてとらえて良いと思います。
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ミハル・ラトキエとは

ベルファストに住む少女。幼い弟のジルと妹のミリーを養うため軍港付近で食料や小物などをカゴに入れ、直接兵士や軍職員に売り込む物売りをしています。
物売りをするかたわら、生活費を稼ぐためにジオン軍に雇われて連邦軍の情報を探る諜報員活動も行っています。

しかし、本業ではなく現地の民間人を雇った、素人諜報員なのがミハルの稚拙な行動から見て取れます。

コードネームは107号。

民間人に戻る為にホワイトベースを下船したカイ・シデンに近づき、カイから連邦軍の情報を引き出そうとする。

ホワイトベース潜入後

連邦兵に変装してホワイトベースに潜入し乗員の個室に入った所、偶然にもカイに遭遇。
カイとミハルが問答してる時にアムロに見られてしまいますが、アムロは見なかった事にしてくれています。
その後カイとアムロの会話からホワイトベースの進路を聞き出し、民間人に扮してホワイトベースに緊急着陸したジオン軍へ情報を伝える。

民間人に扮したジオン兵士は「ベルデ諸島の漁業組合」と偽り、急に敵に攻撃されて飛行機に被弾したとしてホワイトベースに助けを求め、一時的にホワイトベース潜入に成功しミハルから情報を受け取っている。

その後マッドアングラー隊によるホワイトベース攻撃の際、自分の弟妹くらいの子供(カツ・レツ・キッカ)が艦内に居るのを目の当たりにし、自らの行った行為を後悔しています。

ミハル・ラトキエの最期

罪滅ぼしとしてカイと共にガンペリーに乗り、ホワイトベースに攻撃してきたジオン軍に応戦するミハル。
しかし、ガンペリーはコクピットからのミサイル発射が故障により不可能になってしまう。

ミハルは手動で発射させようと、自ら吹きっ晒しの貨物室へ降りて非常用の発射レバーを引くのですが・・・。

発射したミサイルはズゴックに命中し(劇場版ではグラブロ)撃破したが、ミサイル発射時の爆風に自らも海上に吹き飛ばされて死亡してしまう。

ホワイトベースに帰還するまでカイは彼女が吹き飛ばされて居なくなっている事に気付かずに「早く戻って来いよ。」と何度も呼んでいたが、彼女が戻って来る事は無かったのです。

ミハルの逝去は、カイにジオンと戦う意味を悟らせ、彼女の様な悲劇を繰り返さないために戦争を終わらせる決意を抱かせた。

「俺はジオンを叩く、徹底的にな。」

ミハル・ラトキエの弟妹ジルとミリーその後

漫画「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の24巻、外伝「アルテイシア 0083」で名前のみ登場してその後が語られています。

軍を退役し、アストライア財団で戦争孤児救援に従事する「セイラ・マス」から、

「ジルとミリーは財団の孤児園には入らず、姉ミハルの帰りを待ちその家を守り続けている。」

との事。

二人の事は、アストライア財団が見守ってゆくことがカイ・シデンに語られていました。

なんと、ベルファストあるカイが訪れたあの家で、二人っきりでずっとずっと姉が帰ってくるのを信じて待っていたのです。

ミハルはホワイトベースの密航者として、ほとんどの人に知られぬまま亡くなってしまった。
その為に情報としても発信されず、ジルとミリーはミハルが亡くなった事は誰からも知らされていなかったのでしょう。

戦中・戦後の混乱期の中、姉が帰る場所を必死に守り、待ち続けていたのです。

それはどれだけ大変な事だっただろう。

どれだけ大変でも、「いつか姉ちゃんが帰ってくるから」と幼い弟妹が家を守る。
土地を奪おうとする大人や騙そうとする大人だって沢山居た事はずだ。

辛い状況でも必死にその場に残り、二人を育ててくれた優しいお姉さんのミハルを、弟妹はずっと待ち続けていたのです。

弟妹はいつまでも姉ミハルが帰ってくるのを待っていた。

終戦から2年後、カイはミライさんの依頼を受けてセイラさんに会いに行きます。

過去に、

1.初対面でビンタされる
2.出撃前に「よろしくて?」と言ったセイラさんに軽口言って怒られる
3.ベルファストで下船後、仲間を助けに戻った時にセイラさんに怒られる

他多数

と常にセイラさんに怒られていたカイは、やっぱり2年後もビビッています。
(もっと優しくしてあげてください!)
僕もよく友人に怒られます。

要件を終えてカイが帰ろうとした時に、セイラさんは大声でカイにある事を伝えます。

「ジルとミリーっていったわよね!」

エンジン音の爆音にかき消されないよう大声で話すセイラ

「ホワイトベースに密航してきて、ジブラルタルで亡くなった女性の弟と妹そういう名前じゃなかった?」

カイの「エンジンがうるさくて聞こえない」という声にさらに大きな声で伝えます。

「二人は元気よ」
「でも…孤児院には入らないっていうから」
「二人で家を護ってお姉さんが帰ってくるのを待つっていってるから」
「財団で見守ることにしたわ!」
「それでよくって!?」

涙するカイ・シデン

それを聞いたあと、カイは帰りの機の中で男泣きに泣きます。

「俺の仕事だったんだけど…さあ」
「ロンドンまで来てるっていうのに」

ロンドンから北西に行けば北アイルランドのベルファストがあります。
ミハルの弟妹が住んでいるベルファストの近くまで来ているのに、何もしてやれなかったという思いが胸を締め付ける。

「でも、それで良かったんだよな。」
「俺なんかが行ってやったて、せっかく姉ちゃんの帰り待ってるおまえ達に」

カイにとってそれは短い邂逅でありならがも、忘れられない人への思い出でした。
「俺のせいでミハルは亡くなった」そんな風にずっと彼は、自分を責めていたのでしょう。

「つらい話しかしてやれなかったし……」
「それよりか」
「やさしいセイラさんのほうが さ……」

カイは涙を流したまま窓から外を眺めながらセイラに感謝の気持ちをつぶやく

「いいなあセイラさん」
「最高だよ…」

カイがやり残していた事、
胸に閊えていた事、

それをしてくれていたのは、カイを何度も怒ったセイラさんだったのでした。

 

この記事作成にあたり詳細はWikipediaを参考にしています。
Wikipedia

 

今回は以上です。

 

ではまた!

 

 

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