親からの愛情不足で育った大人の性格や特徴
まず簡単に、親からの愛情不足で育った時に多く見られる大人の性格や特徴を上げて行きます。
自分の存在価値を見いだせない
普通に育った人の場合は、ほとんど気にしない事なのですが、親からの愛情不足で育った場合、自分の存在価値を見いだせなくなってしまう傾向が強い。
その為、権力等の付加価値によって自分の存在価値を高めようとする傾向があります。
承認欲求が強い
上記の「自分の存在価値が見いだせない」に繋がっていて、周囲から認めらたいという気持ちが非常に強くなります。
心理的に人に認められる事で、自分の存在価値を実感するからです。
恋愛に奥手になる
親からの愛情不足で育った場合、自分自身に自信が無い事から恋愛に対して奥手になる傾向があります。
恋愛の失敗を避けるために、その労力を恋愛では無く仕事や趣味など別な方向に向けてしまいがちです。
攻撃的になる
愛情不足で育った人は攻撃的になりやすいと言われています。
心が守りの体制の為、人に何かされるのでは無いかという不安があり特に他人に対して攻撃的になる事によって自分を守ろうとします。
独占欲が強い
人に対して、物に対しての独占欲が強くなる傾向があります。
これは、子供の頃に愛情が与えられなかった事が原因とされています。
自分だけを見て欲しいという欲が子供の頃に満たされなかった為です。
ギレンに見る、親から与えられた愛情
自分の存在価値を見いだせない
ギレンは自分の価値を「権力」を得る事で見いだそうとして固執しています。
承認欲求が強い
演説を好む所から、承認読級(自己顕示欲)が非常に強いと言えます。
恋愛に奥手になる
ガンダム作品中では、生涯独身で恋愛自体に興味が無かったのかもしれません。
それは、恋愛に対する労力を権力構築に転化させていた可能性があります。
攻撃的になる
ギレンは対連邦の強硬派で、穏健派の父デギンの言葉に全く耳を傾けておらず、ギレンの作案した作戦はどれも非常に非道な物ばかりです。
この事から、ギレンの性格は非常に攻撃的な性格だったと言えます。
独占欲が強い
ギレンの最終的な野望は、「全てを手中に収める」と推測すると、やはり非常に独占欲が強いと言えます。
考察
ギレンは幼少期デギンから与えられた愛情は非常に少なかったのでは無いでしょうか。
その頃デギンはダイクンと共に「宇宙移民の自治権確立」に燃えていた時代と考えると、活動に夢中で家にはほとんど居らず、子供(ギレン)の面倒は全くと言っても良い程していなかったのだと思います。
ギレンというモンスターを生み出してしまったのは、図らずともデギンに原因があったのでしょう。
キシリアに見る、親から与えられた愛情
自分の存在価値を見いだしている
キシリアは自分の存在価値を見出していると考えます。が、自分の存在価値において、兄ギレンが居る事で薄まっているとも考えていたのではないでしょうか。
承認欲求が強い
キシリアは自分を認める人間を重用し、に留めない人間を排除する傾向があります。その事から、キシリアの承認欲求は強いと判断します。
恋愛に奥手になる
ギレンと同じで、恋愛に興味が無いのだと思われます。
そしてやはり、その労力を権力構築や諜報部であるキシリア機関の拡充に転化していたのでは無いでしょうか。
攻撃的になる
こちらもギレンと同じで、キシリアは非道な手段を躊躇なく使っている事から非常に攻撃的だと言えます。
独占欲が強い
嫉妬心とも言えるのですが、キシリアは独占欲が(嫉妬心)が強いと推測します。
考察
キシリアは自分の存在価値を見いだしてはいるものの、やはり幼少期にデギンからの愛情は与えられずに育ったのかと考察します。
ギレンと同じく、その頃のデギンは政治活動に情熱を燃やしていた為、家庭を顧みずキシリアの面倒をほとんど見なかったのではないでしょうか。
女性である分、幼少期にギレンよりもほんの少しだけデギンからの愛情を注がれていた分が、「自分の存在価値を見出している」に繋がっているのです。
ドズルに見る、親から与えられた愛情
自分の存在価値を見いだしている
ドズルはキチンと自分の存在価値や立ち位置を理解しています。自分の置かれたポジションをしっかりとこなしている事からも「自分の存在価値を見出している」のです。
承認欲求が強い
ドズルはギレンやキシリアに比べるととても少ないものの、承認欲求は若干強いと言えます。しかしながら、「どうしても認められたい」という程では無く、常識の範囲での強さと言えます。
恋愛には積極的
ドズルは明らかに恋愛に不向きな外見であるのにも関わらず、恋愛に積極的だと言えます。
ミネバに求婚し、ザビ兄弟で唯一既婚し子供を授かっている事からも恋愛に向ける労力を惜しまない性格の様です。
攻撃的になる
単に粗暴な性格なのと、任務だから攻撃的だったとも言えます。
普通の人よりも攻撃的ではあるものの、人を思いやる気持ちを持っているので「人を攻撃しないと安心できない」というタイプでは無いと思います。
独占欲は普通
全然無い訳でも無く、かと言って強い訳でも無い。正に普通です。
考察
ドズルはギレン、キシリアに比べて愛情不足で育った場合の特徴が少なく、比較的多くの愛情をデギンから与えられて育ったのかと考察します。
作品中ではデギンはドズルに冷たい様に見えますが、デギンが怒鳴って怒るのはドズルにだけです。
ある意味、「それだけデギンはドズルに心を向けている。」という見方ができる訳です。
ガルマに見る、親から与えられた愛情
自分の存在価値を見いだしている
ガルマは自分の存在価値を見出していますが、確固たるものではなく、ごく普通な物だと見受けられます。
承認欲求が強い
これは身内に向けての事に限定されていて、「兄上に認められたい」「姉上に認められてい」という物で、末っ子ならではの背伸びとも言えます。
なので、愛情不足からは来ていないと考えます。
恋愛には積極的
地上でイセリナという婚約者がいた事からも、ガルマは恋愛に積極的だったと言えます。
また、イセリナの親から結婚に反対されている事に対し、イセリナと共に歩めるなら家柄を捨てても良いと考えていた事からも恋愛には積極的なのが解ります。
独占欲は特に無い
ガルマには特に独占欲は無く、普通と考えられます。
考察
ガルマはORIGINの描写からも非常に解りやすいですが、デギンからの愛情を与えられています。
その為か、愛情不足で育った人の特徴をほとんど有しておらず、人からも愛される性格に育っています。
ただ、デギンの溺愛ともいえる愛情の為、その反動で若干自立心が強くなっている様です。
全体の考察
デギンが政治活動に邁進して家庭をおざなりにしていた時期の子供、ギレンとキシリアは愛情不足によりモンスターへと成長し、両者の独善的な行動の結果ザビ家滅亡へと導いてしまう。
ある程度落ち着いてきた時期の子供のドズルは、デギンからある程度の愛情が注がれているのがドズルの性格から見えたのでは無いかと思います。
ガルマはもうそのまんま愛情満点、若干弱々しい物の好青年へと成長している点が面白いです。
もしデギンが、ジオン・ズム・ダイクンと政治活動に邁進している時期に家庭にもしっかりと熱量を注いだ居たなら、もしかしたら平和な国を建国できていたのかもしれません。
以上、「ザビ家に見る親から与えられた愛情」でした。
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