機動戦士ガンダム THE ORIGIN(ガンダム・ジ・オリジン)前夜 赤い彗星 第10話「赤いモビルスーツ」の感想
ついにルウム戦役が始まる。
ディアボロさん安らかに・・・
ORIGIN 前夜 赤い彗星 第10話「赤いモビルスーツ」感想
平和だったテキサスコロニー。
しかし、人の悪意はここにまで侵食していく。
アズナブル夫妻
アズナブル夫妻はセイラ(アルテイシア)にジオン本国に行く事にし、別れを告げる。
手紙を一通も寄こさない親不孝な子供だけど、夫婦にとってはたった一人の大切な子供なんだと。
アズナブル夫妻は、息子であるシャア・アズナブルがキャスバルの謀略によって亡くなっている事を、まだ知らない。
セイラの悪い予感
諜報部に所属し、クラウレ・ハモンに協力するタチ中尉の言葉が頭の中で繰り返しこだまする。
「キャスバル・レム・ダイクンは生きています。」
セイラは、まさかという信じたく無い悪い予感に混乱する。
寂れてしまったクラブエデン
入口に「Closed」と張り紙を貼っているクラブエデン。
そこにはハモンさんとラルだけが居た。
そこにある男が訪ねる。
それはタチ中尉だった。
ハモンが挨拶を終える前に、「逃げて下さい。キリシア機関の者が来ます。」とハモン達に告げる。
キシリア機関の人間が3人現れ、出頭を命じるものの、ハモンさんは
と一括し追い返す。
ドズルの事は「ドズル中将」と呼んでいたのに対し、キシリアは呼び捨てです。
余程キシリアの事を恨んでいるのでしょうか。
キシリアなんて視聴者サービスシーンまでしたのに!(誰得なんだあれは!)
その間、ラルはずっと寝っていた。
もし、ラルが目覚めていたら日頃の鬱憤もあるから大暴れしてしまい、逮捕されるか指名手配になっていたかもしれません。
最後のライブ
キシリア機関の者を追い返した後、ハモンさんはピアノの弾き語りをします。
切ない、とても切ない曲で、少しだけ目が熱くなりました。
お店の入り口に貼ってあった「Closed」は営業時間外の事なのか、つぶれて閉店したという事なのか。
テキサスへの侵入者
容態の悪い義理の父「ディアボロ・マス」
セイラ(アルテイシア)はディアボロさんに寄り添っていると、突如屋敷の外が騒がしくなる。
ベイから「ならず者」達が侵入してきて、町を焼き人々を襲い回っていたのだ。
つまり、テキサスコロニーはジオンやジオン派の住民が多いのでしょう。
そこへ「自称連邦派のならず者達がコロニーに侵入して暴れている。」という事の様です。
怒りのセイラ徹底抗戦
鬼の表情でならず者達を睨め付けるセイラ、どこかシャア(キャスバル)の表情に似ているのは、やっぱり兄妹だからなんでしょうね。
セイラは17年の人生の中で、三度も住む家が襲われ居場所を失い、その全てでジオンと連邦が絡んでいる。
唯一、損得無しに愛してくれたのは亡き母と、ディアボロさんだけだったのかもしれない。
ディアボロ・マス逝去
騒乱の中、ディアボロ・マスは息を引き取ってしまう。
地位も、名誉も捨て、私財を使い果たしてでも遺児たちを我が子の様に守り、そして愛した。
最後は、気も心も弱くなってしまったけど、
赤いモビルスーツ
コロニーのベイを攻撃していたのは赤いモビルスーツだった。
アズナブル夫妻がその船に乗っていた事をキャスバルは知っていたのでしょうか。
知っていての口封じだったのか。
本物のシャアに行なった事、ダイクンシンパだったシャアの幼馴染に行なった事、そしてこの先ガルマに行なった事を考えると、そうなのでしょう。
迫るルウム戦役
先行するティアンム艦隊と皇族の本隊レビル艦隊。
原作漫画版では、どこか頼りない印象がありましたが、アニメ版のレビル将軍は沖田艦長みたいでとてもカッコ良いです。
ドズル艦隊は、ティアンム艦隊に対して苦戦。
ティアンムは勝利を確信するも、ドズルは転進を指示する。
レビル艦隊を狙うジオン軍はモビルスーツ部隊を全機発進。
シャアはリミッターを解除し、最高速で突撃をする。
考察
この後のシナリオはルウム戦役とレビル将軍の脱走になるので、今作品ではランバ・ラルとハモンさん最後の登場シーンかもしれません。
ファーストガンダムでは登場話数が少なかったにも係わらず、圧倒的印象を残したランバラル。
偉大なる父、ディアボロ・マスの逝去。
セイラはずっと、傍にいる人を失って生きていたのですね。
その人生で、鬼になってしまったキャスバル。
今回はここまでです。
ではまた!
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