【ガンダム】人物考察「カイ・シデン」

カイ・シデン
こんにちは、レビルです。
今回はガンダム人物考察をお届けします。
第三弾はガンキャノンに乗っていたあの人、「カイ・シデン」です。
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カイ・シデンという人物

カイ・シデンとは、機動戦士ガンダム、機動戦士Zガンダム、機動戦士ガンダムUCに出てきた人物で「アムロ・レイ」の友人です。
主にRX-77ガンキャノンに搭乗し活躍しています。


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皮肉屋でおちゃらけた性格で、反戦的な性格を持っていましたが、物語が進むにつれ、またある事件をきっかけに精神的に大きく成長し、実質ホワイトベースのNo.2的活躍をする様になります。
カイ・シデンの搭乗するRX-77ガンキャノンは、V作戦の2番目に完成した機体で両肩に大口径キャノンを積み主に中距離戦闘を得意とする機体でした。
ちなみに、一番最初に乗ったモビルスーツは第3話のガンタンクで、彼のトレードマーク的機体のガンキャノンには第8話から搭乗しています。

カイ・シデンの職業

初登場時(セイラさんにビンタされた頃)は軟弱者な17才の高校生です。

その後、ジャブローに着くと連邦軍から「伍長」の階級を与えられていますが、1年戦争が終結するとすぐに退役した様です。

Zガンダム、ガンダムUCでは退役してフリーのジャーナリストをしていますが、基本的に戦闘が好きではない、ニヒリストな彼らしい選択だと思います。

正史において、モビルスーツに搭乗して戦ったのは初代ガンダム劇中のみで、その後の作品では戦闘に参加していません。

カイ・シデン 人物考察

皮肉屋・軟弱・厭戦家・問題児・ちょっと照れ屋
とかなりクセの強いキャラクターです。

そんな見た目に反して、

大らか・秘める決意・熱い心

を持つ人物。
民間人が戦闘などしなくていいのは本来当たり前の事で、強制と言うよりは「行くも引くも自分たちがやらなきゃならない状態」であった中で、年齢相応の反骨心とおちゃらけた態度が当時少年だった僕らには身近に感じたのかもしれません。

軟弱者

初登場時にセイラ・マスにビンタされています。

避難民やけが人をよそ眼に避難用エレベーターに乗ろうとしたからですが、
劇場版だと「避難してきたんだ、君らも乗るかい?」と言ったとたんにビンタされていて、ちょっと羨ましい理不尽で可哀想でもありました。

しかし皆も考えて欲しい、セイラさんにビンタされるのと、ブライトさんにビンタ(2回も)されるのだとどっちが良いだろうか!

「よろしいもよろしくないもないんだろう?」

ホワイトベースに避難民として乗艦し、ルナツーに向かう。
その航路でもジオンは攻撃の手を休ず襲ってきます。

ジオン軍の補給艦パプアに奇襲攻撃をかける際に、カイはハヤトと共にガンタンクに搭乗して戦うよう命じられます。

その時の発進時に、カイが発した言葉が

「よろしいもよろしくないもないんだろう?いつでもいいぜ」

つまり、望む望まないに関係なく戦わなければならない状況、それを皮肉って言ったのでしょう。

(このあとセイラさんに怒られます)

「しゃあねえな。軍人なんてお堅いのは性に合わねえんだから。」

そう言ってカイはベルファストでホワイトベースを降りてしまう。
このままだと軍人になってしまうことを良しとしなかったのでしょう。

戦いに慣れていく、今まで非日常であった事が当たり前の日常になっていく。
ある意味、彼だけが常に冷静だったのです。

ベルファスト軍港を出てあてもなく歩き始めるカイ、そこで彼の人生観を大きく変える人物と出会うのでした。

ミハル・ラトキエ

彼女はカイに近づき、家まで案内する。

「あんたの乗ってた軍艦だけどさ」

ミハルはホワイトベースの事を根掘り葉掘り、カイに聞いてきます。

彼女はホワイトベースに潜入命令を受けている、ジオンの女諜報員だったのです。

しかしスパイとしてはあまりにも不器用、素人丸出しの彼女。
元々軍属ではなく、両親を亡くし弟と妹を養うために仕事を受けたのでしょう。

カイも、その事に気が付くもあえて気が付かないフリをしていました。
それは、もう自分はホワイトベースと関係無いからと思っていたからなのか、彼女と弟妹達が不憫に感じたからなのか。

「さ、お前達。姉ちゃん、仕事に行ってくる。今度はちょっと長くなるかもしれないけど、いいね?お金は少しずつ使うんだよ。置き場所は誰にも教えちゃいけないよ」

ホワイトベースに潜入する決意をしたミハル。
弟妹にかけたこの言葉は、「もう帰ってこれないかもしれない」という事を諭していたのだろうか。

「関係ねえよ。しかしよう、チクショウ!なんで今更ホワイトベースが気になるんだ!」

ベルファスト軍港で修理中のホワイトベースが、ジオンに攻撃を受けているのが遠くからでも分かった。

「とにかく連中ときたら手が遅くて見てられねえんだよ!」

ホワイトベースの苦境にカイはいてもたってもいられなくなり、仲間たちを助けに戻るのでした。
クールで皮肉屋でありながらも、カイは仲間を思っていたのだ。

(このあとセイラさんに怒られます。通算3度目

無事ベルファスト軍港を出港するホワイトベース。

ホワイトベースはシャアの攻撃を退けて北アイルランドをあとにした。
しかし、その中にシャアの密令を受けた少女が潜んでいた。
ミハル・ラトキエ
決して諜報員を職業とする少女ではない

大西洋、血に染めて

ホワイトベースに潜入したミハルとひょんな事で再会をするカイ。

そして、再びホワイトベースはジオンから猛攻を受ける。

ミハルは戦闘中の艦内でけなげに働くカツ、レツ、キッカ達を見て「あんな子供たちが居るの?この船」と驚く。

自分の弟妹と被ったのだろうか、そして彼女を理解し世話を焼いてくれたカイに申し訳なく思ったのだろうか。

「あ、私のせいなんだ、私が情報を流したばっかりに、カイさん達が」

ミハルは自分を責める。

「お前の情報ぐらいでこんなに攻撃されねえよ」

カイの言う通り、木っ端に過ぎないミハルの情報のせいでは無い。

「…ごめん、カ、カイ。私が、私があんた達を」

自分のした事の後悔、そしてまっとうな道を歩みたい彼女の想い、ミハルはカイと共に戦う事を決意する。
しかし、戦闘を経験したことのないミハルのその決意は悲劇を生むのでした。

海上を飛び敵と交戦するカイとミハル、吹き晒しのガンペリーの格納庫で彼女はミサイルの発射レバーに手をかける。

「ハハッ、カイ、むこうから来てくれたよ」

命中確実な位置に喜びミサイル発射レバーを下げるミハル。
カイに喜んで貰えるだろう、弟と妹を幸せにさせたい、自らもまっとうな道を歩める希望。
そんな喜びだったのだと思う。

出会って間もないものの、カイに対して信頼の様な、恋の様な、そんな気持ちも持ち始めていたのだろう。
始まったばかりの新しい人生。芽生たばかりのカイへの気持ち。

ミサイルの発射爆炎にミハルは吹き飛ばされてしまい、そのまま海に消えて行った。

「やったあ。ミハル、やったぞ」

操縦室で命中を喜ぶカイ。

「おいミハル、どうしたんだ?上がってこいよ、ミハル」

この時、まだカイはミハルが投げ飛ばされたことを知らない。
ホワイトベースに戻り、ミハルが居ないことに気が付き混乱し、そして深く悲しむ。

密航者ゆえ、その悲しみを共有できる仲間は居なく、一人涙を流すカイ。

「あんたと会えてよかったと思うよ。ジルとミリーかい?はははっ、あの子達なら大丈夫さ。私達よりずっとうまくやっていけるって。いつまでもこんな世の中じゃないんだろ?ね、カイ」

カイの頭の中に聞こえるミハルの意思。

「ミハル…いなくなっちっまった…」

あまりにも突然だった二人の出会い。
あまりにも少なかった二人の時間。
そして、あまりにも短かったミハルの生涯。

この悲しみがカイ・シデンを大きく変える事になったのです。

「俺はジオンを徹底的に叩く、徹底的にな」

ミハルやその弟妹の様なつらい境遇の子たちをもう出さないために、カイは固くそう決意したのです。

それからは積極的にリーダーシップを取り、ホワイトベースのNo.2ともいえる活躍をしています。
前までの様な甘えや軟弱さは

もうありませんでした。

感想

僕は、カイ・シデンというキャラクターがとても好きです。

軟弱であるが固い決意があり、皮肉屋であって思いやりがあり、クールであって熱くもある。
そして、長い人生の中ではほんの一瞬の光の様な、カイとミハル17才の出会いと別れ。

ガンダムという作品の中で、最も人間臭く、アムロの様に超人過ぎて遠い存在でもなく、かつハヤトの様に鬱屈した想いがある訳でもない。

最も感情移入できる人物ではないでしょうか。

あと、髪型が僕と似てるので個人的に親しみも感じます。(本文と全然関係ないけどw)

 

この記事作成にあたり詳細はWikipediaを参考にしています。
Wikipedia

 

今回は以上です。

 

 

ではまた!

 

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