デギン公王という人物
公王ではあるものの、実権はほぼ全て長男のギレンに譲り実質隠居状態でした。
ガルマやドズルが逝去した事に憔悴し、連邦に和平を申し出た際、ギレンが照射するソーラレイによってこの世を去っている。
デギン公王人物考察
デギン・ソド・ザビはジオン・ズム・ダイクンのNo.2として共にジオンの独立を目指す。
デギンは、ダイクンの宇宙移民の独立という思想に賛同し共にその理想へと邁進していたが、デギン本人からはニュータイプ関係の話が出てこない事から、ニュータイプ理論に関しては興味は無かったのかと思います。
また、宇宙移民の独立へのアプローチもダイクンの「衝突も辞さない強硬派」なのか、デギンのあくまで「連邦とバランスを保って行う穏健派」なのかという大きな溝がお互いにあった事から、ダイクンの遺児が成長するまでの代理では無く、穏健派として進めるべく政権奪取となったのでは無いかと思います。
(ギレンによって結局、即強硬派になってしまいましたが。)
ジオン・ズム・ダイクン逝去後、デギンは2派に割れていた支持層を計略も駆使して全ての層を吸収し、長年の野望であったザビ政権を樹立させる。
頂点と虚しさ
頂点に立った喜びもつかの間、夢を実現させたデギンは虚しさだけが残ってしまった。
そして次男・サスロの逝去、穏健を望むべく政権奪取をしたはずが、長男ギレンと長女キシリアが過激な強硬策を推し進める。
デギンが気が付いた事、それはダイクンのNo.2として、そしてライバルとして、良き盟友として彼を補佐し、また戒めていた時が一番の良い時代だったかもしれない。
暴走する子供達
長男ギレンの危険な性格に気が付かず、ギレンによって望まぬ方向に舵が取られた時には、デギンにはもうギレンを止める気力も体力も無かった。
本来、宇宙移民の故郷であったはずのスペースコロニーを地球に落とすという悪魔の行為によって、そのコロニーの住民を封じ込め無意味に犠牲にし、そして地球に落下した。
地球の人口の総被害数は40億人を超えたという。
ガルマへの想い
デギンが持つ残る唯一の希望は、愛息ガルマが成長しギレンへのカウンターウエイトになる事。
現実的にかなり難しい道ですが、危険思想のギレンを排除し穏健なガルマを正統後継者にさせたかったのかもしれません。
しかし、ガルマはシャアの裏切りによって逝去してしまう。
デギンが残す唯一の希望も生き甲斐も絶たれ、せめて密葬にして欲しいという願いもギレンによって士気向上のプロパガンダにされてしまう。
そしてドズルの逝去により、デギンの心は完全に折れてしまった。
それ故にドズルには厳しかったのでしょう。
子の不始末は親が取る
穏健を望んでいた筈が、多くの犠牲者を出す戦いになり、そして自分の子供も失う。
レビル将軍の艦隊にグレート・デギン単艦で和平交渉に向かっていた時、
こんな思いがあったのだと思います。
子の不始末は親が取ろうとした時は既に時遅く、ギレンにとって邪魔者でしか無くなってしまった父デギンは、ソーラレイの光の渦によってその生涯を閉じるのでありました。
考察
デギンがもっと自分の子供達に厳しい人間であり、暴走を止められる人間であれば、この様な悲惨な事態にはならなかった可能性があります。
しかし、それができなかったのは年を取り過ぎてしまっていたからであった為と、ガルマが産まれるまでは子供の面倒は全く見ていなかった為に、子供への叱り方が解らなかったからでは無いでしょうか。
理想を追い、その理想に追い付いたと思いきや、ダイクンには追いつけない差を目の当たりにし、更に長男長女の暴走によって理想とは正反対の道を進む。
デギンは公王にはなれたものの、自分の思っていた理想には生涯辿り着け無かったのです。
ガンダム人物考察「デギン・ソド・ザビ」
この記事作成にあたり詳細はWikipedia、ピクシブ百科事典を参考にしています。
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