ガンダム人物考察「デギン・ソド・ザビ」

ガンダム人物考察 デギン公王 ORIGIN
こんにちは、レビルです。
今回は、ガンダム人物考察「デギン・ソド・ザビ」をお送りします。
ジオンから政権を奪い、公国を築いたデギン公王とはどの様な人物だったのでしょうか。
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デギン公王という人物

デギン公王とは、ファーストガンダムに登場した人物。
フルネームは「デギン・ソド・ザビ」
ジオン公国の公王です。
座上艦はグワジン級宇宙戦艦「グレート・デギン」

公王ではあるものの、実権はほぼ全て長男のギレンに譲り実質隠居状態でした。

ガルマやドズルが逝去した事に憔悴し、連邦に和平を申し出た際、ギレンが照射するソーラレイによってこの世を去っている。

デギン公王人物考察

デギン・ソド・ザビはジオン・ズム・ダイクンのNo.2として共にジオンの独立を目指す。

原作では、ジオン・ズム・ダイクンは連邦に対して穏健派で、デギンは強硬策をも辞さない強硬派となっていました。
ORIGINでは逆に、ジオン・ズム・ダイクンが連邦に対して衝突も辞さない強硬派で、デギンは穏健派だったとされています。
このブログでは、ORIGINの設定を元に書いて行きます。

デギンは、ダイクンの宇宙移民の独立という思想に賛同し共にその理想へと邁進していたが、デギン本人からはニュータイプ関係の話が出てこない事から、ニュータイプ理論に関しては興味は無かったのかと思います。

また、宇宙移民の独立へのアプローチもダイクンの「衝突も辞さない強硬派」なのか、デギンのあくまで「連邦とバランスを保って行う穏健派」なのかという大きな溝がお互いにあった事から、ダイクンの遺児が成長するまでの代理では無く、穏健派として進めるべく政権奪取となったのでは無いかと思います。
(ギレンによって結局、即強硬派になってしまいましたが。)

国民からの支持はジオン・ズム・ダイクンが最も多いものの、後にザビ派・ジオン派と別れている所から見ると、ザビ家が政権を掌握するまでの途上はジオン・ザビの2大政党での連立政権だったとも考えられます。

ジオン・ズム・ダイクン逝去後、デギンは2派に割れていた支持層を計略も駆使して全ての層を吸収し、長年の野望であったザビ政権を樹立させる。

頂点と虚しさ

頂点に立った喜びもつかの間、夢を実現させたデギンは虚しさだけが残ってしまった。

人望や思想において、「ダイクンには永遠に勝てない」という現実。

そして次男・サスロの逝去、穏健を望むべく政権奪取をしたはずが、長男ギレンと長女キシリアが過激な強硬策を推し進める。

デギンが気が付いた事、それはダイクンのNo.2として、そしてライバルとして、良き盟友として彼を補佐し、また戒めていた時が一番の良い時代だったかもしれない。

暴走する子供達

長男ギレンの危険な性格に気が付かず、ギレンによって望まぬ方向に舵が取られた時には、デギンにはもうギレンを止める気力も体力も無かった。

前人未到の非道な所業を軽々と実行するギレン。

本来、宇宙移民の故郷であったはずのスペースコロニーを地球に落とすという悪魔の行為によって、そのコロニーの住民を封じ込め無意味に犠牲にし、そして地球に落下した。

地球の人口の総被害数は40億人を超えたという。

平和的に宇宙移民の独立を望んでいたはずが、その宇宙移民さえも犠牲にしてしまったのです。

ガルマへの想い

デギンが持つ残る唯一の希望は、愛息ガルマが成長しギレンへのカウンターウエイトになる事。

現実的にかなり難しい道ですが、危険思想のギレンを排除し穏健なガルマを正統後継者にさせたかったのかもしれません。

ガルマは頼りないが素直さのみが取り得で兄弟の中で唯一猛々しくない、それこそがデギンの望む後継者の姿だったのかもしれない。
また、親にとってはそういった、素直だけどどこか頼りのない子供ほど可愛いのかもしれません。

しかし、ガルマはシャアの裏切りによって逝去してしまう。

デギンが残す唯一の希望も生き甲斐も絶たれ、せめて密葬にして欲しいという願いもギレンによって士気向上のプロパガンダにされてしまう。

そしてドズルの逝去により、デギンの心は完全に折れてしまった。

デギンはドズルに対しての愛情は画面上ではほとんど出していませんが、外見的に最もデギン似であり、蛮勇であったものの理解力(ラルに対する理解や対応など)を持つドズルの事はギレンやキシリアよりも息子としての愛情があったのだと思います。

それ故にドズルには厳しかったのでしょう。

子の不始末は親が取る

穏健を望んでいた筈が、多くの犠牲者を出す戦いになり、そして自分の子供も失う。

レビル将軍の艦隊にグレート・デギン単艦で和平交渉に向かっていた時、

「こんなはずではなかった」

こんな思いがあったのだと思います。

子の不始末は親が取ろうとした時は既に時遅く、ギレンにとって邪魔者でしか無くなってしまった父デギンは、ソーラレイの光の渦によってその生涯を閉じるのでありました。

ガンダム人物考察「レビル将軍」
レビル将軍とは、「機動戦士ガンダム」に登場した人物。フルネームは「ヨハン・エイブラハム・レビル」地球連邦軍の総司令官です。座上艦はマゼラン型宇宙戦艦「アナンケ」、ビッグトレー型陸上戦艦「バターン号」14話、16話では名前のみ、23話で本人が登場しています。

考察

デギンがもっと自分の子供達に厳しい人間であり、暴走を止められる人間であれば、この様な悲惨な事態にはならなかった可能性があります。

しかし、それができなかったのは年を取り過ぎてしまっていたからであった為と、ガルマが産まれるまでは子供の面倒は全く見ていなかった為に、子供への叱り方が解らなかったからでは無いでしょうか。

理想を追い、その理想に追い付いたと思いきや、ダイクンには追いつけない差を目の当たりにし、更に長男長女の暴走によって理想とは正反対の道を進む。

若き日にダイクンと理想を語り合った日々を思い出し、「あの頃は良かった。」と過ぎ去り日を懐かしみ、ザビ家が政権を奪取した事を彼は後悔していたのかもしれません。

デギンは公王にはなれたものの、自分の思っていた理想には生涯辿り着け無かったのです。

 

 

ガンダム人物考察「デギン・ソド・ザビ」

 

この記事作成にあたり詳細はWikipedia、ピクシブ百科事典を参考にしています。
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