コアについては、上のリンク先で説明しています。
スレッドについての知識
スレッドとは、プログラムが順番に処理されて処理されていく一連の流れのことを言います。
「開始」→「計算」→「計算」→「表示」→「終了」
この流れがスレッド。
通常、1コアに1個のプログラムしか処理ができません。
それは、1個1個のプログラムを順番に処理している為、複数動いているだけで厳密にいうと同時には動いてないのです。
複数コアになって2コアなら2個同時、4コアなら4個同時に処理される様になります。
マルチスレッドとは
パソコンのカタログに4コア8スレッドと書いてある場合があります。
これをマルチスレッドというのですが、シングルスレッドと何が違うのかを説明します。
シングルスレッドの場合
1個のコアで1個の処理をします。
第2コアは動画再生を担当で、CPUの力を30%使用しています。
第3コアは音楽再生を担当で、CPUの力を50%使用しています。
第4コアは計算処理を担当で、CPUの力を80%使用しています。
この場合、
第2コアでは30%しか能力を使って無く、残り70%を無駄にしている。
第3コアでは50%能力を使っていて、残り半分50%を無駄にしている。
第4コアでは80%能力を使っていて、残り20%を無駄にしている。
第4コア以外のCPUは余裕分が少しもったいないですね。
マルチスレッドの場合
残り80%の部分で「もう1個処理しちゃおう」というのがマルチスレッドです。
1個のCPUで余裕があればもう1個処理ができます。
第2コアは動画再生と音楽再生を担当で、CPUの力を100%フル活用しています。
第3コアはイラスト作成とイラスト編集を担当で、CPUの力を100%フル活用しています。
第4コアは複雑なプログラムを担当で、CPUの力を100%フル活用しています。
CPUに余裕があれば2個処理して、余裕が無い場合は1個のみの処理をします。
つまり、CPUを遊ばせずに無駄なく効率的に処理させることができるのです。
スレッドが2倍だと、処理速度も2倍になるの?
4コア4スレッドよりも効率的になりますが、残念ながら2倍にはなりません。
なぜかと言うと、難しい計算をしている時はCPUの余裕がなくなり、事実上1スレッドのみになってしまうからです。
簡単にいうと
という事です。
4コア8スレッドと8コア8スレッドはどっちが良いの?
余裕がある分でもう1個計算をするのか、必ず1個計算するかの違いがあるため、単純に8コア8スレッドの方が「忙しくて計算できない!」って事が無い分だけ計算が速いです。
つまり、4コア8スレッドは、4コア4スレッドよりも効率的だけど、8コア8スレッドには勝てない。
4コア4スレッド<4コア8スレッド<8コア8スレッド
となります。
買うなら8コアの方が良いの?
重い作業をしないのであれば、値段を考えたら4コア8スレッドで十分だと思います。
もっと言えば、事務作業しかしないのなら、4コア4スレッドで十分です。
Photoshopとillustratorを同時に開いてガンガン使うとか、3Dグリグリ動かすとか、エンコーディングするとかの重い作業をする場合は8コアの方が俄然有利です。
最高速度を引き上げるためには4コア8スレッドだと限界があるため、8コア8スレッドの方が良くなりますが、ヘビーユーザー以外はそこまで必要かというと必要でもないのです。
ちなみに僕は、仕事用では4コア8スレッドのPCを使い、プライベートでゲームやエンコーディング用のPCは8コアを使っています。
まとめ
・スレッドとは、プログラムの1連の流れ。1スレッドに1プログラムを処理することを言います
・マルチスレッドとは、1コアの中に2個スレッドがあることを言います。
・4コア8スレッドとは、物理4コア、仮想4コアで疑似的な8コアCPUです。
今回は以上です。
参考になれれば幸いです。
ではまた!
コメント
スレッドってあれでしょあれ
パンの別名だったかな?
テラヤバスさん
それはブレッド!